2017年3月5日 (日)
歯磨きが不十分で磨き残しがあると、歯の表面が「歯垢」で覆われていきます。歯垢の中には「虫歯菌」が潜んでいて食べ物や飲み物の中に含まれる炭水化物や糖を利用して「酸」を作り出すのです。酸によって歯からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出し脱灰が始まります。この脱灰が続くと歯に穴が開いてしまいます。これば「虫歯」です。
虫歯は歯の表面から始まります。初期の虫歯は歯の表面のエナメル質が茶色くなったりザラザラしています。痛み等の自覚症状がない場合が多いのですが、この状態で歯科治療を受ければ簡単な治療で済むのです。これを放置してエナメル質の下の象牙質まで虫歯が進行すると冷たいものや甘いものがしみる等の自覚症状が現れます。さらに放置を続けると歯の神経(歯髄)にまで達し、炎症が起きて激痛があります。それでも放置を続けると神経も死んでしまい痛みはなくなりますが、歯の根の先に膿の袋ができ、回復が困難な場合は歯を残すことが不可能となります。
虫歯菌が血流に乗って全身にめぐってしまうと脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが高まることがわかっています。また、残った歯の本数が少ないほど、認知症が進みやすいとの報告もあります。
放置を続けて虫歯が進行すればするほど、治療は大がかりになり時間もお金もかかります。もちろん体へのダメージも大きくなります。
虫歯くらい・・・と決して甘くみずに日ごろから歯磨きをしっかりして、3、4ヶ月に一度は歯医者での定期健診をお粉い、虫歯の早期発見と治療を心がけるようにしましょう。
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