2021年9月8日 (水)
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酸蝕症ってしっていますか? Part2 ~治療編~
前回の架け橋では、酸蝕症についての説明をしましたが、今回は酸蝕症と診断されたとき歯科ではどのような治療を行うのかをご紹介していきます。酸蝕症の病因は内因性と外因性があります。内因性は摂食障害や胃食道逆流症などの胃酸によるもので、外因性は酸性飲食物の過剰摂取や薬物・薬剤の摂取、職業性因子(ワインテイスター)などが酸蝕のリスクが特に高いグループとしてあげられます。酸蝕症には歯のエナメル質の喪失段階があります。
審美的または機能的な障害や不快症状など、病的症状を伴わず、しみなどの生理的な症状にとどまる場合は予防処置、または経過観察になります。
削らない(非切削)治療 (軽度の酸蝕症の場合)
①口腔内の細菌叢の改善 まずはプラークを除去し、糖分摂取を制限
②生活習慣の見直しと改善 酸蝕症の発症メカニズムおよび予防法を理解してもらう酸性飲食物の摂取方法や注意が必要な季節など絞り込みメリハリある摂取方法を行う
③再石灰化療法 唾液は脱灰・再石灰化のサイクルの上で重要な役割を担います。このため毎日のフッ素の使用や、カルシウム素材とフッ素が配合されたシュガーレスガムPOs-Ca Fを摂取することで即時的な口腔内酸性環境の改善が望めます!
削る(切削)治療 (中等度・重度の酸蝕症の場合)
高度象牙質露出に伴う冷水痛・咬合痛や歯冠の破折を伴う実質欠損を有する場合はレジン(樹脂)の詰め物で修復したり、型をとって詰め物・被せ物を作製していきます。
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新型コロナウイルス拡大と歯科治療・検診について
新型コロナウイルス感染拡大にともなって不安な日々を送っている方も多いと思います。当院でも、これまで以上に感染防止策を実施しています!ただ、本来必要な治療の中止や延期など不安を抱えて受診を控えようと考えているかたもいらっしゃるのではないでしょうか?自らの判断で治療を中断したり、定期検診を先延ばしにしてしまうのは、お口の健康の悪化だけでなく、全身の健康被害を招く可能性もあります。 治療も検診も不要不急ではありません。定期検診を受けることで安定した口腔内を保つことが出来ています!もし、ご自身のお口の状態や治療のことでご不安なことがあればいつでもご相談ください♪
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編集長のつぶやき
熊本県でもコロナウイルスが少しずつ増えてきましたね…終わりが見えない不安な毎日を過ごしている方も多いと思います。私は美味しいご飯を食べたり洋服を買いに行ったりすることがとても好きです。今はネットで美味しいご飯を取り寄せたり、洋服も購入でき、便利なサービスが増えてきているので、最近はネットショッピングで色々購入しています♡ストレス発散にもなるので幸せだなぁと切り替えるようにしています♪毎日できる事(自粛や予防)をきちんと行って1日でも早くコロナが終息することを願っています!(柿元 悠希)
カテゴリー: 架け橋