2022年3月7日 (月)
熊本県熊本市桜木にある歯医者から事務長です(#^.^#)
寒さもだんだん緩んできて、春の花々が咲いてきていますが皆様いかがお過ごしでしょうか??
新型コロナの終息も見えない中、毎週日曜日は家族を連れて人気のない田舎の公園や山川に行き自然とのふれあいで遊ぶ事が多くなりました。
そんなありふれた日常が今ロシアのウクライナ侵攻によって破壊されています。18歳以上の男性は国を守る為に国境を超える事は出来ずに、家族を見送り、兵士として国内に戻っています。その父親との別れを悲しむ子供達の動画を見る度に悲しく心に突き刺さるものがあります。そして、その事をどうする事もできない自分の無力感にも苛まれます。
そして、こう思うのです『もし、ロシアと中国が北海道と沖縄に侵攻してきたら⁇』と…
遠いウクライナで起きている事なので、日本人にはあまりにも無関心の人が多いのではないでしょうか…
では、今起きている歯科界での一番身近な日本人への影響を紹介します。
何と言っても、金とパラジウムの高騰です。
金は『有事の金』と言われるほど、国際紛争などが発生した時でも間違いない資産として重宝される為に高騰しているのは皆さんご存知だと思います。
パラジウムは皆さんあまりなじみがないと思いますが、保険診療で使われる銀歯と言われている金属や車の触媒やコンピュータの基盤に使われています。その産出国がロシアなのです。
パラジウムの取引価格は金の約1.5倍の値段です。元々パラジウムの精製工場が国際取引で訴訟を起こされていて生産できずジワジワ上がって来たところにロシア侵攻が起き、価格が急上昇しています。
もしかしたら、これから調達困難となり、
・自動車生産がまた遅れるまたは生産ができなくなる。
・現在遅れている基板の生産が今よりも遅れて、電化製品が全く作れなくなる。
・銀歯による治療の価格の大幅な高騰もしくは治療困難になる。
という事が起こるかもしれません。
歯科業界では少しずつ脱金属の流れができていますので、保険診療でも金属を使わない治療が増えて来ると思いますが、完全に移行するまでは治療価格の上昇は避けられないと思います。
歯科業界の金属という極めて狭い範囲でもこれだけの影響を受けて、みなさんの生活を不利益にしていると考えると、もっと広い業界のもっと広い分野での影響を考えると、間違いなく戦争は全世界にとって不利益です。
もちろんロシアにとっても不利益です。
無関心をやめて、もっと勉強して、政治にもきちんと関心を持ち、政治家をコントロールして行ける様に国民みんなが意識を持って行動していかなければいけない時に来ていると思います。
小さかった昭和時代におじいさんから『ロシアだけは信じるな!!』と言われた言葉が、平成を超え令和の時代になった今でも何も変わらず適応されている事に驚きます。
中国がこれからどう動くか分かりませんが、自分の利権利益だけで動くのではなく、資源や産業でロシアや中国に依存しない世界経済を少しずつ作り上げていかないといけないのかなと考えさせられる今日この頃です。