2020年4月1日 (水)
熊本県熊本市東区桜木にありますせき歯科クリニックから事務長です。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、大変な日々をお過ごしと思いますがいかがお過ごしでしょうか??
患者さんからも『コロナ大変だろ??』という声をかけて頂きます。
実は歯科医院はやってる事はほとんど変わりません。エイズだったり肝炎だったり歯科医院で感染する可能性があるものは普段から対策をしているのでコロナウイルスだろうと診療に関してはやっている事は全く同じです。
少し変わったのは待合室で、
こちらも普段から資格を持った感染予防のクリーニング・床ワックスを行っておりますが、プラスして入ってすぐに手指消毒用のスプレーを配置し受付の私がマスクを着用する様になりました。また待合室での密接を避ける為にお車での待機も開始しました。本当は広くとった方が良いのですが物理的に不可能なため、お車で来られている方でご希望の方はお車でお待ちいただけます。
さて、今回は院内技工シリーズのe-maxインレーの作り方です。
セラミックの陶材を金属の様にとかして型にプレスして作るe-maxですが、保険の銀歯の2倍選ばれています。
具体的に言いますと、令和2年2月分で保険の銀歯17本e-max33本です。
まずはおなじみになりつつある精密印象(型どり)から模型作りです。模型作りは技工士の性格が出ます。綺麗に作らないと良いものはできません。
出来の悪い技工士が作ると模型自体も汚れたり変形したりしますし、まわりのテーブルや服も石膏だらけになります。
次がワックスアップです。患者さんの歯と同じ形の模型にワックス(蝋)で詰め物を作っていきます。
拡大鏡を作って、歯と詰め物の間に隙間ができない様に精密に作っていきます。
咬合器で疑似的な噛み合わせを作って何度も何度も形を調整していき理想的な噛み合わせを作っていきます。
出来上がったワックスは模型から外して、埋没材というものに埋めます。
埋没材が固まったら、熱してワックスを蒸発させます。
すると埋没材の中にワックスと全く同じ空間ができます。
そこにe-maxという機械で特殊な陶材ブロックを溶かして圧縮プレスして流し込み固めます。
すると、ワックスと同じ形の陶器の詰め物が出来てきます。
それをバリをとったり調整研磨をして仕上げて出来上がりです。
毎日技工室に行って話をしたりして思う事があります。
『こいつ変態なんじゃないか??』(^-^;
もしかして、作った歯を見ながらそれをおかずに白いご飯食べてるんじゃないか…
まぁ笑い話ですが、技工士は本当に精密で根気がいる仕事です。歯を作るのが本当に好きでこだわっている変態ぐらいがちょうど良いのかもしれません。
もちろん、変態じゃなくて好青年ですよ!(^^)!
ではまた。
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