2014年6月25日 (水)
虫歯になる条件には、歯質・細菌・糖分・時間の経過があります。
虫歯の成り立ちとしては、飲食物(糖質)が口の中に入り、歯の歯垢(プラーク)に存在する細菌と接触すると、細菌が糖を分解して酸を産出し、歯垢内のpHを一気に酸性に傾けます。そこで初めて脱灰(歯を溶かす)が起き始めます。数分間そのpHを保ちその後、唾液などで口腔内が洗浄され、歯垢の中のpHは唾液の作用により、数分から60分かけて徐々に最初の値に戻ります。唾液に豊富に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンがエナメル表層下に浸透して失われた部分に再び補充され脱灰したところを数時間かけて修復します。これを再石灰化といいます。
つまり、飲食のたびに歯の表面ではこの脱灰と再石灰化は繰り返し行われています。脱灰と再石灰化のバランスがとれているとき虫歯は起きませんが、このバランスが崩れ、脱灰の時間が増えると虫歯ができるのです。
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2014年5月27日 (火)
3DS(Dental Drug Delivery System)についてお話します。
唾液検査をした結果、虫歯菌の量が多い場合には必要に応じてこの3DS(除菌)を行うことで口腔内の虫歯菌を除去します。
3DSとは、お口の中の虫歯菌を抗菌剤を使って除去するものです。方法としては、歯型を取り、ドラッグリテーナー(マウスピースのようなトレー)を作製します。トレーの中に抗菌剤を入れ、歯に5分間はめて除去します。その後ホームケアで、フッ素塗布(トレーの中にフッ素を入れて、5分間)を一週間します。その後さらに病院で抗菌剤を使って除菌をします。再度唾液検査をして、虫歯菌の量が減ったかを確認します。
まずは唾液検査をして、何が原因で虫歯ができているのかを確認することが重要です。
そのうえで、原因が虫歯菌の量が多い場合にはおすすめします。
「虫歯ができやすい…」という方は、まずは唾液検査を!
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2014年5月24日 (土)
2014年4月26日~27日に福岡で開催された「2014年臨床家のための実践的歯内療法」というセミナーに参加してきました。このセミナーで歯の根の治療について学んできました。
虫歯が大きいと歯を抜かなければなりません。虫歯の大きさによっては、歯の神経が入っている部屋(根管)をきれいにする(歯の根の治療)ことで歯を保存することができます。もちろん虫歯にならず、神経を残しておけることが理想です。虫歯になった歯の寿命を少しでも長くするため、細心の注意を払って根の治療をしています。人の顔が一人ひとり違うように、歯の根の形・大きさ・数もそれぞれ異なります。この根の中には、根管が曲がっていたり、ねじれたり、複雑な形で存在する場合もあります。
この根の治療では、根の先まできれいにする必要があります。今回のセミナーの中で、根管へのアプローチ方法、その意義を一つ一つ確認することができました。このように、とても細かく、難しい処置なので、治療回数・時間もかかります。大変な処置ではありますが、これを丁寧に確実に行い、患者様の歯の健康が少しでも長く保たれるようにと意識して治療を行っています。セミナーで学んだことを日々の診療で生かして、よりよい治療を提供していきたいと思います。
そして患者様に自分の歯で噛んで食事ができるという幸せを毎日の生活の中で、実感していただきたいです。
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2014年4月29日 (火)
虫歯の治療をするのは当然ですが、虫歯も削って詰める、の繰り返しでは歯を失ってしまう原因になります。そこで唾液検査をすることで虫歯の原因を突き止め、根本的なところから改善していきます。
唾液検査では唾液を採取し、細菌の量・唾液の量や質を調べます。それだけでなく、食生活習慣や生活習慣などを詳しく問診し、虫歯の原因を探っていきます。
そこから出たデータを元に、患者さん一人ひとりに合った改善策を提案し、実行してもらいます。何が原因で虫歯ができるのか、一人ひとり原因は異なります。自分に合った改善策を見つけるのも大切なことです。
ぜひ皆さんも唾液検査を受けていみてはいかがでしょうか。
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2014年4月24日 (木)
スタッフ全員が次のことを目標として日々の診療に取り組んでいます。
1.できる限り痛みを与えないような診療を行います。
2.患者さんの悩みや願いに耳を傾け、患者さんの幸福のために最大限の努力をします。
3.患者さんと同じ目標をもって治療を進めるために、お口の中の現状と治療についての十分な説明を行い、一人一人に適した治療を行います。
4.笑顔で思いやりをもって患者さんに接し、安心で居心地の良いひと時を提供します。
5.衛生面の行き届いた清潔で整理整頓された診療室を保ちます。
6.お口の中を総合的に診査・診察し、長く安定したお口の健康と審美性の獲得を目指します。
7.歯科医療に携わる人間として、人間的に成長するために日々努力します。
8.患者さんに最新でハイレベルの治療を提供するために、自分と医院全体の治療技術を向上させる努力をします。
9.患者さんが健康で充実した幸福な人生を送るために、自分が歯科医療従事者として何ができるかを考え、実行します。
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2014年4月3日 (木)
お子さんが0歳~小学校卒業までの間に、歯を守る習慣を身につけてもらうために、虫歯がなくても3~4ヶ月に一度定期検診を受け、虫歯のチェック・歯磨きの状態のチェックと歯磨き指導・フッ素塗布などの予防の処置を行っています。
キッズクラブでは、「永久歯虫歯ゼロ」を目標としています。入会されると、「健康手帳の発行」を行います。内容は、写真・お口の中の状態・お家で気を付けることを定期検診ごとに記入して、1つのファイルになっています。入会の際は、ファイル代の300円をご負担お願いしております。
さらにキッズクラブに入会すると、いろんな特典がついてきます♪
詳しくはスタッフにおたずねください。
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2014年3月28日 (金)
今回は歯磨き(セルフケア)の重要性についてお話したいと思います。予防で、もっとも重要なのは、日々の歯磨きなのです。どんなに定期健診を受けていても、日々の歯磨きを怠っていると、虫歯や歯周病は進行していきます。虫歯のなりやすさは歯質、細菌、食生活、ライフスタイル、つまり一人ひとり違います。そこで原因となる3要素の重なりあう時間や面積を少なくすることで、虫歯になるリスクを下げることが可能となります。
そこで、細菌を減らすためには、食後の歯磨きが一番効果的なのです。ただ、誤った歯磨きの方法では、意味がありません。また、自分では磨けているつもりでも、歯垢がうまく除去できていない方もたくさんいます。また、どんなに指導を受けていてもすぐに忘れてしまい、自己流になってしまいがちです。そのため、定期健診のたびにプロによるブラッシング指導を受け、PMTC(クリーニング)などのプロフェッショナルケアを行うことで良い状態を保つことが可能になるのです。
食事のときに使った食器は必ず洗いますよね?歯は、天然の食器と同じです。食後は正しく丁寧に歯磨きをする習慣を身につけましょう。
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2014年3月17日 (月)
歯の妖精「TOOTH FAIRY」とは…
西洋では、抜けた乳歯を枕元に置いて寝ると夜中に歯の妖精「TOOTH FAIRY」がその歯をこっそりもらいに来て、お礼にプレゼントと交換していくと言い伝えられているそうです。
歯の治療で役目を終えた金属も、子ども達を喜ばせる素敵なプレゼントにかえられたら、という思いからこのプロジェクトは始まったそうです。
歯科治療に使う金属(銀歯の詰め物や被せ物、入れ歯など)は金やパラジウムなどの合金でできていて、治療の際に外した金属を寄付することで歯科医院だからこそできる社会貢献を行っております。
この寄付金は、「ミャンマーでの学校建設」や「小児がんや難病と闘い、重い障害を持つ子どもたちとその家族を応援」しています。
せき歯科クリニックは、TOOTH FAIRYプロジェクトに参加しています。
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2014年3月13日 (木)
定期検診は、大人だけでなく子どもも受けた方が良い事はご存知でしたか?「乳歯は抜けてしまうから、虫歯の治療はしなくてよい」と思われる方もいますが、それは大きな間違いです。乳歯に虫歯があるならば、生え変わった後の永久歯も虫歯になるのは当たり前です。
乳歯の虫歯に虫歯菌がたくさんいますし、虫歯になった原因もなくなったわけではないのです。乳歯でも虫歯の治療は必要なのです。例えば、乳歯が虫歯に生え変わるとき、早くに乳歯が虫歯でなくなっていたら、前後の歯は傾いてきてしまい、永久歯の生えてくるスペースがなくなってしまいます。
そうすると歯並びはでこぼこになってしまいます。乳歯もとても大切な役割を持っています。その乳歯も、虫歯になったら治療をするの繰り返しでは歯を失ってしまいます。そのため、3~4ヶ月に一度定期検診を受け、虫歯のチェック・ブラッシング指導・フッ素塗布をすることで、虫歯の予防・歯肉炎の予防をしていくことが可能になります。
また、子どもの時から定期検診を受けることでお口の中の健康を守る意識や習慣を身につけることにもつながります。
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2014年2月21日 (金)
せき歯科クリニックは、桜木小学校、桜木東小学校の学校安心メールに協賛しております。学校安心メールとは、学校、PTA、保護者間の連絡をスムーズに行うためのメールシステムで、学校やPTAから様々な情報を保護者の携帯に配信することができます。
子ども達が安全で安心して通うことができる、明るく楽しい学校づくりを目標としています。当院が協賛し始めて7年になりますが、協賛の理由は、歯科の仕事以外で何か地域に貢献したいとの気持ちからでした。
地域の子どもたちが、新聞やニュースで見かけるような様々な事件や事故に巻き込まれるという悲しいことは、起きてほしくないものです。
そのために今後も、学校安心メールの運用を支え、安全で安心できる地域社会づくりに微力ながら貢献していきたいと考えております。
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