2023年10月16日 (月)
熊本市東区桜木にある歯医者より、事務長です(^^♪
みなさんこんにちは、だいぶ涼しくなってきましたね。というより朝の水まきでは『寒い』と思うようになってきました。
さて今回は水道工事と歯科治療です。
歯科治療に限らず『治療』は、しばしば水道工事に例えられます。
え?なに?水道工事と治療に何の関係があるの?と思われてる方がほとんどだと思います。
水道の水漏れ=病気と例えた時に。
医療従事者は治療という形で水道の水漏れ箇所を修理していると思われがちですが、実は床にこぼれた水を拭いているにすぎないという事なんです。
では、誰が水漏れ箇所を修理しているのでしょう?
もうお判りの方が多いと思いますが、そう患者さん本人です。
例えば病院で糖尿病と診断された人に糖尿病の薬が出されて、治療(床拭き)を行います。もしかしたらインスリンの注射も行うかもしれません。まぁインスリンの注射はご自宅で自分でうちますので自分で治療(床拭き)している。と思われるかもしれませんが、インスリンの注射を処方しているのは医療従事者なのでこれも医療側の治療(床拭き)になります。
あれ?患者さんは何をするのでしょう。
患者さんが行う事(修理)で一番重要な事は『生活習慣の改善』です。
糖尿病の名医と言われるドクターがいるとします。
そのドクターが患者さんに必要な薬を患者さんに合っている量で最適に出したとします。しかしその患者さんは毎日暴飲暴食でジュースは飲むし砂糖の入った甘いお菓子も大量に食べています。
さて、この患者さんは長生きできるでしょうか?
薬や注射によって血糖値はもしかしたら安定するかもしれません。しかし、薬の量や強さはどんどん増していくと思います。そして長生きできずに死に近づいていくでしょう。。。
これは、皆さん解る事だと思います。
いくら腕の良いドクターが最高の治療をしようともそれは『床拭き』に過ぎないのです。
そして、病気(水漏れ)になる原因を作った患者さん本人が生活習慣の改善という『修理』を行ってくれないと、体は治らないのです。
世界一上手に床を拭いてもそれ以上に水が漏れてくれば、病気の進行を抑える事はできないのです。
もちろん歯科治療も同じです。
虫歯になった原因は何ですか?
歯周病になった原因は何ですか?
歯を磨かなかったからでしょう。
磨いたとしてもキチンと歯ブラシが細かな部分まで適切な角度と強さで当たっていなかったからでしょう。
食生活で食事の時間やおやつの時間がダラダラしているからでしょう。
虫歯の治療、歯周病の治療で完全に元に回復していると思っていませんか?
それは間違いです。
虫歯の治療では詰め物・被せ物をして、歯周病の治療では歯石をとって、進行を止めているだけです。
生活習慣が治らなければ、確実に再発し進行していき歯を失います。
治療の範囲が広がっていき、少しずつ抜歯へ近づいていくのです。
当クリニックへ来られた患者さんが結構な割合でこう言われます。『今まで歯磨きの練習なんか教えてもらった事なかった。こんな所まで教えてくれてありがとう。』
いやいや、今までの歯科医院何やっとんねん!っていう話ですが、実は仕方が無いところもあるのです。
以前にもお伝えした事がありますが、保険だけで黒字を出そうとしたらドクター一人の病院で1日60人以上診ないといけません。
うちが平均30人代後半ですので、1.5倍以上を診ないといけないのです。
昔はスタッフも残業代なしで長く働かせても何とかなったのですが、今はそういう訳にはいきません。
とにかく時間が無いのです。
結構ギリギリのところで治療をしている歯科医院も多いと思います。
患者さんときちんと話ができる時間を作って、ちゃんと黒字であるためにはそうなる様に特別な仕組みづくりが必要なのです。
ただ、治療(床拭き)だけを行っている病院に通うのか、生活習慣の改善(修理)も教えてくれる病院に通うのかは患者さんに選択権があります。
うちはしっかりじっくり治して長生きして頂く為の治療を行っておりますので、一人ひとりお口の状態にあった清掃指導から行います。パパっと治してという人にはちょっと合わないかもしれません。。。
『良くなって長生きしたい』という情熱がある患者さんの協力のもとでゆっくり治療が行われていきます。
その情熱に応えられる様に、スタッフみんなで勉強して少しでも最新のしっかりした治療を行いますので、安心して来られて下さい。
予約がなかなか取りにくいなどのこちらではどうしようもない場合もありますが、できる限り快適に治療が進むように善処してまいります。
これからもよろしくお願いいたします。
カテゴリー: 事務長