2014年6月25日 (水)
虫歯になる条件には、歯質・細菌・糖分・時間の経過があります。
虫歯の成り立ちとしては、飲食物(糖質)が口の中に入り、歯の歯垢(プラーク)に存在する細菌と接触すると、細菌が糖を分解して酸を産出し、歯垢内のpHを一気に酸性に傾けます。そこで初めて脱灰(歯を溶かす)が起き始めます。数分間そのpHを保ちその後、唾液などで口腔内が洗浄され、歯垢の中のpHは唾液の作用により、数分から60分かけて徐々に最初の値に戻ります。唾液に豊富に含まれるリン酸イオンやカルシウムイオンがエナメル表層下に浸透して失われた部分に再び補充され脱灰したところを数時間かけて修復します。これを再石灰化といいます。
つまり、飲食のたびに歯の表面ではこの脱灰と再石灰化は繰り返し行われています。脱灰と再石灰化のバランスがとれているとき虫歯は起きませんが、このバランスが崩れ、脱灰の時間が増えると虫歯ができるのです。
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