2014年5月27日 (火)
3DS(Dental Drug Delivery System)についてお話します。
唾液検査をした結果、虫歯菌の量が多い場合には必要に応じてこの3DS(除菌)を行うことで口腔内の虫歯菌を除去します。
3DSとは、お口の中の虫歯菌を抗菌剤を使って除去するものです。方法としては、歯型を取り、ドラッグリテーナー(マウスピースのようなトレー)を作製します。トレーの中に抗菌剤を入れ、歯に5分間はめて除去します。その後ホームケアで、フッ素塗布(トレーの中にフッ素を入れて、5分間)を一週間します。その後さらに病院で抗菌剤を使って除菌をします。再度唾液検査をして、虫歯菌の量が減ったかを確認します。
まずは唾液検査をして、何が原因で虫歯ができているのかを確認することが重要です。
そのうえで、原因が虫歯菌の量が多い場合にはおすすめします。
「虫歯ができやすい…」という方は、まずは唾液検査を!
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2014年5月24日 (土)
2014年4月26日~27日に福岡で開催された「2014年臨床家のための実践的歯内療法」というセミナーに参加してきました。このセミナーで歯の根の治療について学んできました。
虫歯が大きいと歯を抜かなければなりません。虫歯の大きさによっては、歯の神経が入っている部屋(根管)をきれいにする(歯の根の治療)ことで歯を保存することができます。もちろん虫歯にならず、神経を残しておけることが理想です。虫歯になった歯の寿命を少しでも長くするため、細心の注意を払って根の治療をしています。人の顔が一人ひとり違うように、歯の根の形・大きさ・数もそれぞれ異なります。この根の中には、根管が曲がっていたり、ねじれたり、複雑な形で存在する場合もあります。
この根の治療では、根の先まできれいにする必要があります。今回のセミナーの中で、根管へのアプローチ方法、その意義を一つ一つ確認することができました。このように、とても細かく、難しい処置なので、治療回数・時間もかかります。大変な処置ではありますが、これを丁寧に確実に行い、患者様の歯の健康が少しでも長く保たれるようにと意識して治療を行っています。セミナーで学んだことを日々の診療で生かして、よりよい治療を提供していきたいと思います。
そして患者様に自分の歯で噛んで食事ができるという幸せを毎日の生活の中で、実感していただきたいです。
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