2015年3月25日 (水)
歯周病は生活習慣病です。歯周病の直接の原因はプラーク(歯垢)ですが、「口腔内環境」や「生活習慣病」の中には間接的に歯周病を悪化させる原因(危険因子)が潜んでいます。歯周病が生活習慣病といわれるのはそのためです。
歯周病はなぜ起きるのでしょうか?
・間接的原因①:全身的な要因(生活習慣病)
近年、悪い生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかってきました。口腔内環境はもちろん、生活習慣を見直して、全身の健康状態を整えていくことが大切です。
※喫煙、ストレス、食習慣、肥満、運動不足、悪い歯磨き習慣
・間接的要因②:局所的な要因(口腔内環境)
口腔内の状態もプラークを増殖させたり、歯肉の炎症を悪化させたりする要因として考えられています。
※歯石、歯並び、不適合な冠(被せ物)、不良習癖(口呼吸、歯ぎしりなど)、悪い噛み合わせ
・直接的要因:プラーク(歯垢)
プラークは複数の細菌がコミュニティを作って増殖したバイオフィルムであり、主に歯周ポケットの中に存在しています。
このように歯周病は、プラーク(歯垢)内の細菌を主原因として、生活習慣や口腔内の環境要因にも関連する複雑な病気と言われています。
しかし、生活習慣を変えるのは大変。そのため完治しにくく、再発しやすいのです。
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2015年3月20日 (金)
「みなさん、歯周病という言葉は聞いたことはありますよね?では具体的にどんな病気なのか考えてみたことはありますか?」と患者さんにお尋ねすると、多くの方が歯ぐき?と答えます。
歯周病とは:歯を支えている周りの組織(歯肉・歯槽骨)の病気です。歯肉の炎症だけでなく、実際には歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。虫歯とは違い、ほとんど痛みがないまま進行していくため、重度に歯周病が進行すると歯がぐらぐらと動いたり、自然と抜け落ちてしまったりすることがある、非常に怖い病気なのです。
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