2016年9月9日 (金)
日本歯科新聞より。
食育の知識のない大学生は、虫歯増加リスクが高い。岡山大学大学院医師薬学総合研究科のグループが追跡調査で明らかにした。食育の知識のある男子36.0%、知識のない男子51.9%で、虫歯が増加。他の因子の影響を排除すると、男子大学生において、食育の知識のない者は、知識のある者の2倍、虫歯が増えやすいと判明した。また女子大学生では、「甘味料を良く飲む」と回答した者が、1.9倍虫歯が増加しやすい結果となっている。他国では、食育に関する教育で甘いたべものや飲料を控えるようになるとの研究があり、大学の研究でも、食育の知識がある者は、間食や夜食を食べない傾向にあった。
研究グループは、「日本での食育推進により、食生活が改善され、虫歯予防に貢献できる可能性が示唆された」としている。
皆さんは、なぜ虫歯ができるかご存知でしょうか?食生活習慣によって虫歯増加リスクにも変化があります。こういったことから、せき歯科くりにっくではサリバテスト(虫歯のリスク検査)を行う際、食生活習慣などについて詳しくお話をしています。そして、お子様のキッズクラブでも食育のお話もしています。
カテゴリー: ブログ
2016年6月3日 (金)
毎日お子様の仕上げ磨きをしていると、「お口の中のこんなところ気になるけどなんて聞いたらいいのかな?」「歯並び大丈夫なのかな?」と思ったことはありませんか?
そんな時は、せき歯科クリニックのスタッフに遠慮なくお尋ねください♪
子供のうちから矯正をしておくと、将来歯を抜いて矯正をしなければいけない可能性を低くしてあげられるかもしれません。子供の成長期を生かした床矯正というものがあることを皆さんご存知でしょうか?
子供の成長期には、もちろん顎の骨も成長するわけですが、成長しなければ歯の並ぶスペースが足りなくなり、歯が凸凹に並んでしまうわけです。
そこで、床矯正をして、顎骨の成長の手助けをしてあげることができます。床矯正とは、取り外しの装置で、装置についているネジを回して床部分を少しずつ拡大していきます。「まだ小さいから矯正できない」わけではありません。小さいうちの成長期だからこそできる矯正もあります。
歯のことやお口の中のこと、わからないことがあればぜひスタッフにおたずね下さい!
カテゴリー: ブログ
2016年5月13日 (金)
進級・進学、おめでとうございます!
高校進学されたご家庭の皆様へ、お願いです。
高校によっては売店や自動販売機がある学校があります。休み時間のたびにジュースやスポーツ飲料を買って飲むお子様が増えてくると思います。ジュースやスポーツ飲料には糖が多く含まれるため虫歯の原因になってしまいますので、毎日水筒を持たせてあげてください。
カテゴリー: ブログ
2015年11月30日 (月)
歯周病の治療といっても、歯周病は歯肉の炎症・歯を支えている骨が溶けてしまうものですが、溶けてしまった骨を元に戻す治療ではありません。
歯周病の治療では、お口の中全体の歯周病の進行のチェック(歯周ポケットの検査)をして、歯石取りをして、歯石をとるといった予防の処置をします。
≪歯周治療の流れ≫
■歯周組織検査①
お口の中全体の歯周病の進行のチェックをします。
■レントゲン撮影
歯周病は歯が溶けていく病気なので骨の状態を確認するために撮影を行います。
■歯磨き指導
歯周病の治療では、患者さん自身に正しいブラッシング法を身につけてもらうことが最も重要になります。
■歯周ポケット以外の歯石取り(スケーリング)
主に超音波振動によって歯周ポケット以外の歯石を除去します。
~一週間後~
■歯周組織検査②
・ブラッシングが正しく行われているか
・ブラッシングと歯石取りにより歯肉の炎症が治まってきているか
・歯周ポケット内に歯石が付着していないか
を調べるために再度検査を行います。
■歯周ポケット内の歯石取り(SRP)
歯周組織検査②で歯周ポケット内に歯石が付着していることが確認された歯に対し
麻酔を用いて痛みがないように歯石取りを行います。
~二週間後~
■歯周組織検査③
SRP後に歯肉の炎症が治まり、歯周ポケットの消失が見られるかどうか検査を行います。
■FOP
歯周組織検査③の結果、歯肉の改善が不良な歯に対して、歯肉を切開し深い部分の歯石を除去します。
FOP終了後は、歯周組織検査④を行います。
※歯周組織検査③の結果、歯肉の状態が良好な場合は、メインテナンスになります。
カテゴリー: ブログ
2015年4月20日 (月)
治療後の良い状態を保つには、どうしたらよいのでしょうか?
大切なのは、原因であるプラークを確実に取り除くことと、様々な要因(危険因子)を少なくすることです。治療が終わった後も、歯科医院の指導に基づいて、自分の状態にあった正しい歯磨き習慣を実践しましょう。歯周病は進行するまで症状が出ないので、お口の状態を自分で勝手に判断せず、歯科医院による定期的なチェックと歯磨き指導を受けることが大切です。
≪歯科医院でのケア≫
・定期的なチェック…歯周病の検査・歯磨きのチェック・歯石取り
ご自宅でのケアがきちんと行われているかを確認します。
・歯のクリーニング…歯磨きだけでは取りきれないプラークを歯石を取ってもらいましょう。
・お口の状態に合わせたセルフケア指導
≪ご自宅でのケア≫
・歯科医院の指導による正しい歯磨き習慣を実践
・自己チェック(セルフチェック)
・規則正しい生活習慣
・禁煙(喫煙は最も高い危険因子です)
※ご自宅での歯磨きは大切ですが、それだけではプラークを完全に取り除くのは危険です。
歯科医院による、定期的なケアを受け、常に良い状態を保ちましょう。
カテゴリー: ブログ
2015年3月25日 (水)
歯周病は生活習慣病です。歯周病の直接の原因はプラーク(歯垢)ですが、「口腔内環境」や「生活習慣病」の中には間接的に歯周病を悪化させる原因(危険因子)が潜んでいます。歯周病が生活習慣病といわれるのはそのためです。
歯周病はなぜ起きるのでしょうか?
・間接的原因①:全身的な要因(生活習慣病)
近年、悪い生活習慣が歯周病を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかってきました。口腔内環境はもちろん、生活習慣を見直して、全身の健康状態を整えていくことが大切です。
※喫煙、ストレス、食習慣、肥満、運動不足、悪い歯磨き習慣
・間接的要因②:局所的な要因(口腔内環境)
口腔内の状態もプラークを増殖させたり、歯肉の炎症を悪化させたりする要因として考えられています。
※歯石、歯並び、不適合な冠(被せ物)、不良習癖(口呼吸、歯ぎしりなど)、悪い噛み合わせ
・直接的要因:プラーク(歯垢)
プラークは複数の細菌がコミュニティを作って増殖したバイオフィルムであり、主に歯周ポケットの中に存在しています。
このように歯周病は、プラーク(歯垢)内の細菌を主原因として、生活習慣や口腔内の環境要因にも関連する複雑な病気と言われています。
しかし、生活習慣を変えるのは大変。そのため完治しにくく、再発しやすいのです。
カテゴリー: ブログ
2015年3月20日 (金)
「みなさん、歯周病という言葉は聞いたことはありますよね?では具体的にどんな病気なのか考えてみたことはありますか?」と患者さんにお尋ねすると、多くの方が歯ぐき?と答えます。
歯周病とは:歯を支えている周りの組織(歯肉・歯槽骨)の病気です。歯肉の炎症だけでなく、実際には歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。虫歯とは違い、ほとんど痛みがないまま進行していくため、重度に歯周病が進行すると歯がぐらぐらと動いたり、自然と抜け落ちてしまったりすることがある、非常に怖い病気なのです。
カテゴリー: ブログ
2015年2月27日 (金)
≪ハブラシの選択のポイント≫
・毛先の形
まっすぐ平らなものは、歯全体にハブラシの毛先全体が当たるため、きちんと磨けます。山切りカットのハブラシを好んでお使いの方もいると思いますが、よくないというわけではありません。ただ、歯並びが良くない方は歯と歯が重なりあった部分には毛が当たりにくいので、おすすめできません。
・柄の太さと形:細身でストレート
柄というのは、ハブラシの持ち手部分ですが細身でストレートなものをおすすめします。握力が落ちていくご高齢の方には、力が入りやすいように太めでもよいかと思います。柄がカーブしているものは、上の奥歯を磨くのが難しいです。また、飾りがついていると動かすときに邪魔になります。(キャラクターの形など)
・ハブラシの交換時期
毛先が開いてきたら、交換時期です。
カテゴリー: ブログ
2015年2月25日 (水)
歯磨きの主役はまずハブラシです。
正しいハブラシの選択は「歯磨きの基本」となることです。ですが、上手にハブラシをつかえていない方や自分に合ったハブラシを選択できていない方も多いようです。多くの種類のハブラシが販売されていますよね?デザインや形、使い心地も様々です。この中から自分に合ったハブラシを探すのは一苦労・・・ですよね?
迷ってしまうのも無理はありません。虫歯や歯周病に悩まされている方は、歯磨きの仕方だけでなく、ハブラシの選択を間違っているのかもしれません。そこで今回はどのようなハブラシが良いのか、使いやすいのかおすすめのハブラシをご紹介したいと思います。
≪ハブラシの選択のポイント≫
・毛の硬さ:ふつう
ハブラシの硬さには「ふつう」「やわらかめ」「かため」があります。一番おすすめは、「ふつう」タイプです。歯茎が弱い、歯茎から出血しやすい方(歯周病が進行している方)には、「やわらかめ」タイプをおすすめします。磨いた心地がしないという理由から、硬めのハブラシでごしごし磨いている方も多いですが、これはよくありません。歯はつるつると磨けた感じがしますが、硬めのハブラシは歯茎を傷つけてしまうことがあります。普段の磨き方が弱めという方にはおすすめします。
・毛の材質:ナイロンで透明なもの
毛の材質もいろいろありますが、おすすめは透明のナイロンの素材のもの。動物の毛のたんぱく質でできているため口腔内細菌が付着しやすく不潔になりやすいです。色の付いたものは、色素の成分が混入されているので、毛の弾力が低下します。
・ヘッドの大きさ:小さめの物
ヘッドというのは、ハブラシの毛がついた頭の部分ですが、小さめの物をおすすめします。お口の奥まで入れても違和感がなく少なく磨けることと小回りがきくので隅々まで磨けます。
カテゴリー: ブログ
2014年12月20日 (土)
「二次う蝕」という言葉を聞いたことがありますか?二次う蝕とは、虫歯を削って詰め物や被せ物や被せものをするなど一度は治療したのに、しばらくたってまた虫歯になってしまうことです。なぜこのようなことになってしまうのでしょう。
主な原因をいくつか挙げると、
①最初に虫歯になった原因がそのままである
②詰め物や被せものの材質や精度の問題
③大きな虫歯なのに削る範囲を少なくしすぎている、などです。
まず①についてですが、虫歯に対して治療するだけで安心してはいけません。なぜ虫歯になったのかを考えてください。歯磨きは治療前よりもきちんとできていますか?歯ブラシだけではなく歯間ブラシやデンタルフロス等の補助用具を使用していますか?虫歯になりやすい食習慣を改善しましたか?虫歯になる原因はひとそれぞれでことなります。予防を意識して様々なことを改善することが大事です。
次に②についてです。お口の中は常に水分にさらされ、熱いものや冷たいものなどによる急激な温度変化があり、噛むときに歯にかかる力は数10キロで、しかもその回数は一日2千回にも及ぶという大変過酷な環境なのです。そしてさらに虫歯菌や歯周病菌を含めたくさんの細菌が生息しています。当院では、型を取る前に材料を含めた治療に関する情報を詳しく提供しています。詰め物や被せものに使う材料や治療内容を選択する際には、自分の体の一部になるものとして、真剣に検討してください。見た目が自然で、削った部分にぴったりと合う精度を持つこと(虫歯菌の大きさレベルで)、耐久性に優れていること、歯垢がつきにくいこと、体に害がないことなどの性質を備えたものが優れた材料で二次う蝕にもなりにくいといえます。
最後に③についてです。歯を削る範囲は少ないに越したことはありませんが、虫歯が大きい場合は健全な強い部分の歯質が少ないので、広く削って補強しなければ、残った歯質の弱い部分から細かい亀裂が入り、そこから二次う蝕になってしまいます。歯を削ることが逆に歯を守ることになる場合もあるのです。
虫歯の治療の繰り返しから抜け出し、健康を維持するためには、皆さんが予防の意識をしっかりもって、そのために必要な努力をすることと、そしてそれに必要な投資をすることが大事です。
私たちは皆さんが健康であるために、精一杯日々の歯科医療に取り組んでいきたいと考えています。
カテゴリー: ブログ