2024年8月6日 (火)
熊本市東区桜木にある歯医者🦷
せき歯科クリニックです
今回はせき歯科クリニックでも活躍している「プライムスキャン」(口腔内スキャナー)という
医療機器について細かく紹介していきたいと思います♪
プライムスキャンとは
お口の型取りを正確で楽にする次世代の歯科医療機器です!
お口の中を小型カメラで連続撮影し、そのデータをコンピュータで立体画像として再現し、モニターで見ることができます✨
従来の型取りとデメリットについて
従来の型取り(印象)は寒天やシリコンという印象材をお口の中に入れ、材料が固まるまで時間を待って歯型を採取していました。
型取りした物を技工士が石膏を流して歯型模型を作製し、その模型に合わせて詰め物や被せ物の製作作業を行ってきました。
この手法のデメリットは、患者さんの負担が大きいことです。
大量の印象材を盛った金属フレームをお口の中に入れて採取しなければならないため、
苦手な方や嘔吐反射がある方にはとても負担の大きい工程です💦
↑プライムスキャンで型取りした画像。
プライムスキャンのメリット
プライムスキャンを用いると、これまで負担の原因だった型取り材料を使う必要がありません!
石膏模型も作製する必要がなく、すべてコンピューター上でデジタル処理を行います。
詰め物や被せ物はこのデータを元に作製することが出来るようになります。
従来のアルジネート印象と比べ、より精密に患者さんに合った詰め物・被せ物を製作することができ、
さまざまな医療廃棄物の削減、また医療従事者の感染予防にもつながります✨
また、プライムスキャンで型取りすることにより、
データ上で細かい部分もしっかり確認することができるため
より精密に被せ物を製作することが可能になりました。
被せ物が出来上がる前の材料は、上記の写真のようなブロック状のものになりますが
これをMCXLという精密機器を使い削りあげます。
MCXLでブロックを削り上げ、患者さんのお口の中に入れる被せ物へと生まれ変わります!!
写真はMCXLで材料を削っている途中のものです。
ブロック状の材料をMCXLで削り上げることにより、次の写真のように被せ物の形に仕上げることができます。
上記の写真はブロックだったものを機械で削っている過程のものです。
写真はクラウンタイプの被せ物になります。
患者さんのお口の中で型取りし採取したデータを元に作った模型に合わせ、
ここからの工程は技工士の手によって、綺麗な被せ物へと仕上げていきます!
上記の写真はほぼ仕上げが終わった状態の被せ物です。
光沢が出て、天然の歯に近い色調・質感になりました。
上の写真は患者さんのお口の中にSETした述後のものになります。
黄色い○印で表示している歯が、プライムスキャンで型取りし、MCXLで削り上げ、
技工士に仕上げて製作した被せ物になります。見た目がとても綺麗です♪
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このような流れでプライムスキャンから型取りし採取したデータを使い
技工士の細かい作業によって、被せ物が完成していきます。
プライムスキャンを導入している歯医者は、まだそう多くはありません。
せき歯科クリニックでは、最先端の技術、質の良い治療を提供できるよう
スタッフ一同精進致します。よろしくお願い致します。
2023年1月23日 (月)
熊本県熊本市東区の歯医者せき歯科クリニックより事務長です。
大寒波が到来しておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?お身体にはどうかお気を付けください。
さて、今回はスタッフのちからと題をつけさせて頂きました。
院内の勉強会でも、スタッフに言っているのが『院長だけではなくて、スタッフひとりひとりを目当てに患者さんが来てくれるのが事務長の夢です。』という事です。
どういう事かと言いますと、始めて来る患者さんが『ここには○○さんという上手な歯科衛生士さんがいると聞いて来ました。』『ここには○○さんというこちらの気持ちが解ってくれる優しい助手さんがいると聞いて来ました。』『ここには○○さんという自分の歯と見分けがつかない被せ物が作れる技工士さんがいると聞いて来ました。』などと言って来てくれる事です。
父が引退する前は50年以上技工士をしていたので『ここの技工士さんがうまいと聞いて入れ歯を作りに来ました。』という方もおられました。
私事ですが、郵便屋さんや宅配便屋さんが『受付の事務長を見て、ここは良いだろうと思ってきました。』と言って頂いた事もあります。たくさんの病院へ配達されている方に選んで頂けるのはとてもうれしい事です。
もちろんお友達やご家族の方には今までもたくさん来て頂いております。
『先生が上手って教えてもらって。。。』という紹介患者さんもたくさん来られました。
技工士さんが上手いから。衛生士さんが上手いから。と来られるとスタッフにもかなりの励みになると思います。
実は今度、技工士野口が有名な歯科雑誌に載る予定です。
院長の発表が2位だった事を受けての雑誌の取材ですが、これを機に全国でも『技工士野口ここにあり』と有名になってくれると嬉しいです。
他のスタッフも日々頑張っております。ぜひ見てあげてください。
2022年7月26日 (火)
熊本県熊本市東区桜木にある歯医者 せき歯科クリニックから事務長です(#^.^#)
遺伝というのは怖いもので、頭のうすかった父(技工士2年前引退)…うすくなってきた兄(院長)に続いてわたくし(事務長42歳)も40歳を超えたあたりから急速にうすくなってきました。2年ぐらい前にうすくなってきたかなぁ~っと思っていた矢先、患者さんから『あたは頭のうすなったなぁ~』と言われたり、会計でお母さんの後ろに居た女子高生の患者さんに僕が頭を下げた瞬間に『ひゃ!!』って言われたり『もう歳には勝てないなぁ~』っと実感していました(^-^;
それから2年間、髪を伸ばしてみたり父のしていたオールバックにしてみたり色々試しましたが、妻からは『別に顔がカッコ良くて結婚したわけじゃないし、ハゲ隠して髪延ばしてもみんな気付いてるから、カッコつけても「イタい」だけよ』と言われ続け、ついに『よし、潔く坊主にしよう』と決意して子供達みんなにバリカンで刈って貰いました!(^^)!
いつも行ってる銀行で、スタッフがカウンターの中でこそこそ話してるのが見え、その後呼ばれると『いつも来られてる関さんですか?いや、別の関さんが来てるのかと思った(*^^*)』『うそ!!ホントだ顔は関さんだ!(^^)!』と他のお客さんがいるのにカウンターのスタッフ全員で大笑いされたり。コンビニの店員に『髪すごい切られましたね。すごい似合ってますよ。』と言われたり、患者さんから『元が良いから良い感じよ。』と言われて。営業トークを真に受けて『あれ?坊主の方がモテるんじゃね?』って勘違いして喜んでいる今日この頃です。
ビジネスの世界ではタブーとされている坊主ですが、たまに『出家した?』とも言われますが、比較的好印象な様なので、そのまま坊主で居るつもりです。どうぞ笑って声かけて下さい!(^^)!
前置きが長くなりましてすみません。
さて、今回のテーマは仮歯です。
読んで字のごとくかりの歯です。新しい歯ができるまでに仮につけておく歯の事です。
歯科用語ではTEK(テンポラリークラウン)やプロビ(プロビジョナルレストレーション)と呼ばれます。
当クリニックでは基本的に簡単な見た目の為や隣の歯が倒れてこない為に暫間補綴として当日その場で簡単に作るものをTEKと呼び、より精密に技工士さんが数日かけて作るものをプロビと呼んでいます。
TEKは無料ですがプロビは奥歯で5,500円前歯で8,800円かかります。プロビは主に自費治療の時に作製します。
え?仮の歯なのに8,800円?って思ったあなた…
そうなんです。あくまでも仮の歯なのに8,800円なのです。つまり本数の多い人は仮の歯なのに10万円行く人もいます。
仮の歯なのに…
いえいえ!!仮の歯なのにはすごい間違いです!!
実はこの仮の歯すっごくいやすっっっっっごーーーーーーーく大切で重要な治療ステップなのです。
TEKは次の新しい歯ができるまでの3日から7日ぐらいの簡単なつなぎです。
それに対してプロビは1カ月や長い人は1年間ぐらい付けている期間があるものになります。
より精密に作って、歯肉との関係や口の中の唾液や汚れの流れが理想的に行っているか、咬み合わせがおかしくないか、時には何回も何回も形態修正(料金はプロビ料金に含まれる)しながら理想的な形に近づけていきます。そして、これで行こうとドクターと患者さんがが決めるとその形を参考に最終補綴物を作成します。
前にも書きましたが、本数が多くなると最初に付けたプロビが1年間ぐらい付いている事もあるのです。
保険の治療では、国が値段を決めている(TEKの値段は治療費に含まれる)為そんなに時間をかけて精密に作っていくという事は手間がかかりすぎて出来ません。
理想的な手間と時間をかけていくとやはりそれ位の値段はかかってしまうのです。
TEKは暫間的な簡単なものと言いましたが、全国どこでも同じ値段で同じ治療を受けられる保険の治療であっても『保険治療だけやっている病院』と『手間と時間をかけて自費治療を行ってる病院』では同じ時間でもポテンシャルが違うのではないかと僕は思います。
医療と料金は色々と思う所が皆さんあると思います。
ただ、私がひとつ言える事は『安いよ安いよ!!うちの手術安いよ~!!』って言っている病院にがんの手術や脳の手術の時に行きたくはないと私は思います。
1ミクロンの差で大きく違ってくる口の中、その口の中で未来の健康が変わってきます。
信頼のおける病院の治療を選んでいく事を私はお勧めします。
2022年6月21日 (火)
熊本市東区桜木にある歯医者せき歯科クリニックより事務長です(#^.^#)
今回のテーマは金属床義歯です。
院内技工のシリーズなどで技工物を自分達の医院内で作ることの大切さ、それにより理想的な技工物を作る事ができると紹介してきましたが、今回は院外技工です。
当クリニックが金属床を院外技工で作成依頼するのはKテックラボさんです。
Kテックラボさんは大村和明さんが30年以上やられている個人ラボになります。
題名に『一徹』と書きましたが、実は大村さんが自ら金属床『一徹』といわれているので書きました。
そう、金属床一筋に、金属の材料から模型の材料や作り方鋳造の仕方まで何度も何度も試行錯誤をしながら、メーカーと一緒になって今の金属床に行きついた方なのです。もちろん未だに試行錯誤を続けられより良いものを追及されています。
金属は人工関節などの生体材料として定評のあるアメリカオーステナル社の高品質コバルトクロム合金を使われています。
『お口の中は髪の毛一本でも違和感を感じるものですね。私の創る金属床は単に薄いだけではなく、噛み合わせや美しさをミクロン単位で追及したあなただけの精密なオーダーメイドの「人工臓器」なのです。』という思いのもと、精度や強度にこだわり、情熱をもって作られています。
その情熱は日本各地に知れ渡り、激戦区である関東からも注文が来て航空便で納品してらっしゃいます。
そんな人が偶然にも熊本市東区でラボを開業されている。歯科技工士歴50年だったうちの父からの紹介でお付き合いが始まった大村さんですが、うちの父も70歳を超え引退した様に大村さんもいつまでできるかは未知数です。まだまだ現役でバリバリ頑張られてますが、後継者も今の所おられませんので、ご希望の方はぜひ早めに来られた方が良いかもしれません。
『お口に入れると本当に違いがわかる』という言葉を患者さんに言われる事を励みに頑張られていますので、保険の義歯が合わずに悩まれている方はぜひこちらの義歯へ変更してみて下さい。
もちろんインプラント上部にSetするインプラントオーバーデンチャーにも対応しております。
2022年5月17日 (火)
こんにちは(#^.^#)
熊本県熊本市東区桜木にあります歯医者、せき歯科クリニックから事務長です。
コロナの制限も解除された久しぶりのゴールデンウィークでしたね。
皆さんも県外に行かれたり久しぶりに羽を伸ばされた方も多いのではないでしょうか。
そんなゴールデンウィークに入る少し前、悲しいニュースが入ってきました。
北海道の知床半島沖で観光船が沈没して乗員乗客が亡くなられたり行方不明になった事故です。
全国ニュースでも何度も取り上げられていますので皆さんご存知だと思います。
のちの捜査で、観光船を運営していた会社のずさんな安全管理体制が明るみになってきました。
他の観光船会社の船も出ていない漁船も出ていないほど海が荒れているのにもかかわらず、きちんとした連絡手段もなく船底から水が漏れている船で経験の浅い船長によって単独で出航したのです。
経験の浅い船長は海がどんどん荒れて来るにもかかわらず戻る事なくどんどん沖へ強行して行き、最終的にエンジンが動かなくなり沈没してしまいました。
4月と言えど知床の海はまだ海水温5度前後と成人の男性でも5分ぐらいで意識が無くなるほどの温度で、周りにも船は出ていないし荒れた海なので救出も遅れ、発見された人は皆亡くなっていました。未だに14人もの人が行方不明のままです。
私はこのニュースを見ていてひとつ違和感を感じる事があります。
それは、事故当日も手伝いに来ていた元社員や周りの観光船会社の人が『あそこの社長は海に関して素人で、船長も経験が浅い、これは起こるべくして起こった。』と言っている事です。
私ならこう思います。
『被害にあわれた方やご家族には本当に悪い事をした。私にできる事は無かったのだろうか…もっとできる事をしていたらこんなこと起きなかったんじゃないか。本当に申し訳ない…』
何で同じ会社で働いていた人、まわりで危ないと分かってみていた同業者の人は何も行動しなくて『やっぱりな』と言えるのでしょうか?
私にはそこが不思議でなりません。
私はこのせき歯科クリニックで働き出した頃の鮮明な記憶が今でもあります。
ある高校生ぐらいの子供が部活動でぶつかって前歯が抜けてしまって抜けた歯を持って来院しました。
普通のサラリーマンをしていた私が兄に呼ばれてこちらで働き出したばかりだったので何もわからずそのままいつもの受付をしてその患者さんに中に入ってもらいました。
そこであるスタッフが消毒液で患者さんが持って来た抜けた歯を洗おうとしたのです。
それに偶然気付いた院長が『何してるの!!』と怒りました。
そう抜けた歯は決して消毒や水道水で洗ってはいけないのです。
歯の根には歯根膜という組織があり、歯を戻して再び定着するかどうかはその歯根膜が正常に生きているかに大きく左右されます。水道水や消毒液ではその歯根膜が死んでしまうのです。
だから、たとえ砂やゴミが付いていたとしても決して洗わず、歯牙保存液(学校の保健室にだいたいある)や生理食塩水、それもなければ牛乳につけて持って来るだけで良いのです。
歯牙保存液はネットでも売ってますので家の救急箱に常備しておくのも良いと思います。
歯の抜けた高校生は生理食塩水で院長が適切な処理をして、歯を無事に戻す事ができました。
その日の診療後に院長がみんなの前で言った事は『無知のせいで、一本の歯の命が死ぬところだったんだよ』という言葉でした。
それまで別の世界で働き歯科の知識が無かった私に『一本の歯の命』『一本の歯の大切さ』を教えてくれたひと言でした。
それからは、歯が抜けてしまった方から電話があると洗わずに持って来ることを告げて、受付で私がシャーレで必ず受け取る事にしています。そして中に渡す時に生理食塩水につけてと言うのです。
私は常々スタッフに『自分の今付いている患者さんだけじゃなくて、全体を見てだれがどんな治療をしているか見て把握して下さい。どの患者さんがどのステップの治療をしているのか、他のスタッフが何をしているのか把握して下さい。』と言っています。他のスタッフが失敗しそうならフォローをして、せき歯科クリニック全体として見て行こうという事です。
他のスタッフが失敗した時は、自分の事と同じように反省して改善して行って欲しいという願いで言っている事です。
だから、知床遊覧船で『起こるべくして起こった』と周りが言っている事は私にはいまいち腑に落ちないのです。
たぶん遺族なら私以上にそう思っているかもしれません。
そんな事、経営者が考える事、行政が考える事、当事者が考える事、なのかもしれません。
でも、プロならそれ位の責任感を持って仕事にあたって欲しいものです。
なんか歯科とは関係ない話になりましたが、事務長のつぶやきに最後まで付き合って頂きありがとうございました。
2022年4月12日 (火)
熊本県熊本市東区桜木にある歯医者せき歯科クリニックより事務長です(#^.^#)
桜の季節ももう終わりを迎えようとしていますが、みなさんは今年も桜を見に行かれましたか?
私は毎年松橋方面にある立岡自然公園に行っています。
今年も見事な桜でした。
新型コロナウイルスには気を付けながら子供達に少しでも色んな経験をさせてあげたいとお出掛け場所を選んで外出しています。
さて、今回は治療について少しお話をしたいと思います。
当クリニックで掲げて、他の病院と差別化を図ってスタッフみんなで目指している『丁寧な治療』ですが、そもそも『丁寧な治療』とは何なのでしょうか?
歯科治療に限らず病院の経営はとても難しいです。
なぜ難しいかというと、『皆保険制度』があるからです。保険制度は日本全国同じ値段で同じ治療が誰でも受けられます。つまり厚生労働省によって治療に対する値段が決められているのです。
適当に治療しようが日本一の治療をしようが、新人の先生がしようがベテランの先生がしようが、家賃の高い東京のビルのテナントだろうが親からもらった田舎の自分の土地と建物だろうが、保険の治療をしている限り同じ値段で行わないといけません。
早い話が、売り上げをUPするには数を多くこなすしかないのです。
今、どの業界もコンサルタントが言っているトレンドワードがあります。
『生産性の向上』
同じ場所同じスタッフで効率を上げて売り上げを伸ばしましょうというものです。
確かに無駄をなくして生産効率を上げていく事はとても重要です。
しかし私はこの『生産性の向上』は諸刃の剣だと思っています。
それは売り上げが上がる一方で、流れ作業になり一つ一つの事案に対しての丁寧さが失われていくという事です。日本で昔から行われてきた『おもてなし』を行う余裕がなくなってしまうのです。
ちょっとやそっと消費者が『?』と思ってもお構いなしに進めていく危険性があるのです。もしかしたら消費者だけでなく従事者も『?』のまま進めている場合もあるかもしれません。
そこに生産性の向上の追及の恐ろしさがあります。
歯科界でもひとりひとりの時間をなるべく短くして、予約を詰めてとにかく患者さんを多く入れるという動きが見られます。
歯科治療において、熊本市郊外で治療を行うにあたりドクター1人で黒字を出していくには保険治療だけでは1日約60人から70人の患者さんが必要です。
歯科業界では有名な話ですが、実は年収400万円以下もっと言うと200万円以下のドクターが近年増えてきており経営破たんになっていくという事象が何件も発生しています。
それぐらい、今の歯科医院経営は難しいのです。
当クリニックはドクター2人で1日平均約40人位の患者さんを診ています。あれ?じゃぁ赤字ラインじゃんと思われた方もいると思います。
ここで出て来るのが『丁寧な治療』による差別化です。
先ほど書きましたが当クリニックでは保険だけの診療をしている所より1日に診る患者さんが少ないです。でも予約はいっぱいに埋まっています。それは一人一人に掛ける時間が長いという事です。患者さんの話をきちんと聞いて治療内容の選択がある場合は選択して頂き納得をして頂いた上で時間をかけた丁寧な治療を行います。
時間が無いと虫歯を完全に削ってしまう事ができず虫歯を少し残したままで上から詰め物や被せ物をしてしまったり、本当はまだ治療法があるのに、その治療には手間と時間がかかるので安易に抜歯をしたり、パッと神経を抜いた方が早いので神経を抜いたりと本当は理想では解ってるけど時間が無くてなくなく丁寧な治療が不可能な歯科医院もあります。
当クリニックではそれはありません。時間を多く取る事によってより理想的な治療を行っているのです。その為に常に理想的な治療を求めて勉強をし、それを可能とする技術を付けるべく研修会に参加し、院内研修も定期的に行っております。
治療に来られた患者さんが『なんだよ!!ただ詰めるだけなのに他より時間かかってるじゃんかよ!!』と思う事もあるかもしれませんが、なるべく神経を抜かない様に、でも虫歯を残さない様にギリギリの所を先生が攻めてくれている証拠です。パッと神経を抜けばすぐ終わります。でもその歯の寿命は確実に短くなります。時間をかけてまずは理想を追ってみます。それでもダメなら神経を抜きます。(もともと初めから神経まで行ってる歯はレントゲンで分かりますのでパッと神経抜きます。)『なんだよ!!他より何回も通わないと駄目じゃんかよ!!』と思う事もあるかもしれませんが、なるべく抜歯しないで良い様に根っこの治療で膿を出して綺麗にして延命していたり、理想の歯茎の形や歯の形になる様に何度も仮歯の調整をしたり理想を求めると回数もかかるのです。時間や期間(回数)がかかっていても『ここは丁寧な治療をしてくれているんだな』と思って頂ければ幸いです。
おいおいせき歯科クリニック理想ばっかり求めて赤字じゃすぐ潰れるしスタッフ可愛そうだなと思うかもしれませんが、御心配には及びません。理想の最高の治療は保険外治療なのでその価値(時間)に見合った料金設定をしております。
当クリニックでは、数をこなして生き残るのではなく、丁寧な治療を行って他の病院と差別化し選んで頂いてその価値の料金を支払って頂くというスタイルなのです。
なので『ここだけチャチャっと一回で治してよ』という人にはあまり向いていないかもしれません。
我々の目標は『せっかく高い良い治療をしたいなら、熊本なら(いや日本なら)せき歯科クリニックが良いよ。丁寧だし技術力もあるから。他の歯医者で不満だった事も解決できるぐらい勉強しているよ。』と言って頂ける事です。
なかなか見る事のない歯科医院の内情を少しお話ししましたので『丁寧な治療』の中身が少しわかって頂けたのではないかと思います。
スタッフ一同そのプライドを持って日々努力をしてお待ちしております。
高くて良い治療したいけど、どこに行けば良いの?とお悩みの方がいらっしゃったら、ぜひ『せき歯科クリニック良いみたいよ』とお伝えください。
2022年3月30日 (水)
おはようございます! 熊本東区桜木にある歯医者
せき歯科クリニック 歯科技工士野口です。
日常生活でも様々なデジタル化が進む中、歯科医療もどんどんデジタル化が進んでいます!
今回はその中でもお口の型取りのデジタル化についてご紹介していきます。
その名は「プライムスキャン」!!!✨
従来の型取りではグニュッとした材料をお口のなかに入れてその材料が固まるまでに長時間が必要で、不快感を感じる場合もあり苦手な方もいます。
当院ではその型取りをプライムスキャンという口腔内スキャナを使ってお口の中を撮影することにより、今までより不快感を感じなくなり、短時間での型取りが可能になりました。
実際に口腔内スキャナを用いた型取りを行った患者様も「すごい!!きつくなかった!!」「もう終わったの!?」というお声をいただいています。
お口の中を3Dデータに変換し、パソコン上でセラミックの被せ物や詰め物を短期間で作ることが出来るようになりました。
ここでいうセラミックとはラミネートベニア、オールセラミッククラウン、セラミックインレーなどです。
既存の作り方では模型の変形など様々な問題が生じていましたが、それをデジタル化することによってより精密な被せ物や詰め物が作れます。
次回第二弾からプライムスキャンについてもっと詳しくご紹介していきます!
乞うご期待!!
2022年3月7日 (月)
熊本県熊本市桜木にある歯医者から事務長です(#^.^#)
寒さもだんだん緩んできて、春の花々が咲いてきていますが皆様いかがお過ごしでしょうか??
新型コロナの終息も見えない中、毎週日曜日は家族を連れて人気のない田舎の公園や山川に行き自然とのふれあいで遊ぶ事が多くなりました。
そんなありふれた日常が今ロシアのウクライナ侵攻によって破壊されています。18歳以上の男性は国を守る為に国境を超える事は出来ずに、家族を見送り、兵士として国内に戻っています。その父親との別れを悲しむ子供達の動画を見る度に悲しく心に突き刺さるものがあります。そして、その事をどうする事もできない自分の無力感にも苛まれます。
そして、こう思うのです『もし、ロシアと中国が北海道と沖縄に侵攻してきたら⁇』と…
遠いウクライナで起きている事なので、日本人にはあまりにも無関心の人が多いのではないでしょうか…
では、今起きている歯科界での一番身近な日本人への影響を紹介します。
何と言っても、金とパラジウムの高騰です。
金は『有事の金』と言われるほど、国際紛争などが発生した時でも間違いない資産として重宝される為に高騰しているのは皆さんご存知だと思います。
パラジウムは皆さんあまりなじみがないと思いますが、保険診療で使われる銀歯と言われている金属や車の触媒やコンピュータの基盤に使われています。その産出国がロシアなのです。
パラジウムの取引価格は金の約1.5倍の値段です。元々パラジウムの精製工場が国際取引で訴訟を起こされていて生産できずジワジワ上がって来たところにロシア侵攻が起き、価格が急上昇しています。
もしかしたら、これから調達困難となり、
・自動車生産がまた遅れるまたは生産ができなくなる。
・現在遅れている基板の生産が今よりも遅れて、電化製品が全く作れなくなる。
・銀歯による治療の価格の大幅な高騰もしくは治療困難になる。
という事が起こるかもしれません。
歯科業界では少しずつ脱金属の流れができていますので、保険診療でも金属を使わない治療が増えて来ると思いますが、完全に移行するまでは治療価格の上昇は避けられないと思います。
歯科業界の金属という極めて狭い範囲でもこれだけの影響を受けて、みなさんの生活を不利益にしていると考えると、もっと広い業界のもっと広い分野での影響を考えると、間違いなく戦争は全世界にとって不利益です。
もちろんロシアにとっても不利益です。
無関心をやめて、もっと勉強して、政治にもきちんと関心を持ち、政治家をコントロールして行ける様に国民みんなが意識を持って行動していかなければいけない時に来ていると思います。
小さかった昭和時代におじいさんから『ロシアだけは信じるな!!』と言われた言葉が、平成を超え令和の時代になった今でも何も変わらず適応されている事に驚きます。
中国がこれからどう動くか分かりませんが、自分の利権利益だけで動くのではなく、資源や産業でロシアや中国に依存しない世界経済を少しずつ作り上げていかないといけないのかなと考えさせられる今日この頃です。
2022年1月31日 (月)
熊本県熊本市桜木にある歯医者せき歯科クリニックから
こんにちは。事務長です😁
さて、今回は当クリニックの治療保障制度についてのご案内です。
保険の治療については、同じ病院で治療を受けるならば、クラウン(いわゆる銀歯とCADCAM冠等)とブリッジ(抜いたりして無くなった歯の所を橋渡しして作る銀歯等)には2年間の保証義務があります。※Setした時に『クラウン・ブリッジ維持管理料』を算定している場合に義務あり。
一方で保険外診療については、それぞれの病院で内容や期間にばらつきがあります。
当クリニックで独自に行っている自費治療の保証はインプラントも補綴物も同じで
保証会社 なし(当クリニックによる)
期間 3年間
保証金額 Setした補綴物の修理または再作成(現金での返金などは基本的に行いません)
保証料 無料
補償範囲 Setした補綴物に限る。※Setした歯への保証ではない為、歯が悪くなっての治療代は補償対象とならない。
というものです。
そして、ここからが当クリニックの他院との違う所で、外部の第三者の保証会社の保証というものを患者さんの選択制で加入する事ができます。
保証会社 ㈱ガイドデント
期間 補綴物5年間 インプラント10年間(10年後にさらに10年延長プランも登場)
保証金額 補綴物5万円プラン・10万円プラン インプラント本体20万円・上部構造10万円計30万円
保証料 Set時に10,000円~18,000円(税別)
補償範囲 Setした補綴物とその歯自体への補償
というものです。
ガイドデントのホームページはこちら⇓
国内初の歯科治療保証会社 ガイドデント (guidedent.net)
最大の特徴は、補償範囲が補綴物の範囲内だけではなくて、Setした歯全体に及ぶ事です。
これは、かなり画期的で私達業界人には衝撃的です。
治療した歯というのは、正常に生えている天然の歯よりも弱くなっているのが普通なので、歯が折れてしまったりして抜かないといけなかったりする事が意外とあります。しかし、これは治療がどんなに上手くいったとしても起きてしまうので、歯に対する補償を行わないのが今までの歯科医院の常識でした。それを保証してくれるのです。
つまり、抜歯となってインプラントをしたいとなっても次のインプラント治療代に10万円を充てる事ができるのです。
治療の補償には同じ補綴物をSetするという従来の常識を大幅に覆した画期的な保障システムなのです。
ガイドデントは第三者の保証期間という事もあって、信頼できる歯科医院を独自の審査項目によって審査して認定しています。そうでないと再治療の保証ばかりが膨らみ会社として成り立たないからです。
令和4年1月現在で、2200件超の歯科医院が認定を受け、68000件超の治療が保証登録されています。今現在もどんどん増えて行っている状態です。
保障に加入すると、認定を受けている歯科医院でどこでも同じ保証が受けられるので、転勤などでお引越しが多い人でも安心して補償に加入できます。
引っ越しなどした時は、ガイドデントに連絡して近くの認定歯科医院を教えてもらう事ができます。
アメリカなど、皆保険制度が無い国では一般企業の保険が存在し、歯科医院にランクが付いていて、ここの歯科医院では保険が使えるけどこっちでは保険が使えないなど第三者の目が光っています。
日本では国民皆保険制度があり、どこに行っても同じ治療が同じ値段で受けられます。それは素晴らしい制度なのですが、そのせいで第三者のチェックがかからず治療の範囲が狭まっているのも確かです。
第三者の目がちゃんと入っている当クリニックを選んで頂き、ガイドデントの保証に入って安心した治療後の生活を送られる事をお勧めします。
2021年12月27日 (月)
熊本県熊本市東区桜木にある歯医者せき歯科クリニックから
こんにちは 事務長です。
忙しい年の瀬になりましたね。みなさん忙しくお過ごしの事でしょう。
今年の診療は明日12月28日までで年始は1月5日より始まります。
連休中に何かあった時は、休日当番医へ応急処置に行かれて下さい。
休日当番医 | 一般社団法人 熊本県歯科医師会 (kuma8020.com)
さて、今回の院内技工のテーマは義歯修理です。
義歯の修理と言っても色々あります。
・義歯の床の部分(ピンク色の所)が割れて(欠けて)しまう。
・人工歯(歯の部分)が欠けたり外れてしまう。
・クラスプ(金属でできた、自分の残った歯に義歯をひっかけている部分)やバー(金属でできた口の中の右と左をつなぐ部分)が外れる。
・クラスプやバーそのものが折れてしまう。
などです。
最初の3つは材料さえあればその日のうちに修理する事も可能ですが、写真の様に金属が折れてしまっていると、型撮りをして金属の部分を新しく作らないと修理できません。
それ以外は院内技工の技の見せどころです。
患者さんの義歯を預かってから、ヒビや欠けをピンク色の樹脂で直したり、同じ色の人工歯を付け替えたりします。患者さんが居なくて良いかというと、元の位置が分からないと付けらえない為、ご家族が義歯だけ持って来ても修理はほぼほぼできません。ただ、修理ができると判断できた後は、修理が出来上がるまで外出されても大丈夫です。最後にSetしてドクターが調整して終わりです。
院内技工の為、他の患者さんがいっぱい居ても修理ができ、技工士が居ない所より早くできるのがうちの強みです。
技工士が居ない場合は数日間お預かりする所もあります(もちろんドクターがその日のうちに修理してくれる所もいっぱいあります)。
当クリニックでも、金属床やキレイデスなどの特殊な義歯の場合は一週間ほどお預かりの時もあります。
まずは、初めての方などは診てみないとすぐに治せるかは分かりませんので、電話で『すぐ治せるの??』と聞かれてもお返事する事は出来ませんのでご了承ください。
それでは、よいお年をお迎えください。
事務長 関 直樹